★☆☆:学士。
★★☆:修士。
★★★:博士。
一般的な工学部に対する個人的な基準です。
固体物理を学ぶ上で最初の壁は、エネルギー分散やバンドの概念ではなかろうか。1冊かけてバンド(主に強束縛近似)について説明した本。固体物理の参考書としてオススメ。
★☆☆ 固体物理学入門 (キッテル)
良本。半導体や金属などの固体物理の一連の性質を知るのに最適。固体材料には、電気的性質や光学的性質だけでなく、超電導、量子ホール効果、トンネル効果など、いろんな性質がある。可能なら、より物理を詳しく書いてある英語版 がおすすめ。半導体研究の全てはここから始まる。
良本。半導体や金属などの固体物理の一連の性質を知るのに最適。固体材料には、電気的性質や光学的性質だけでなく、超電導、量子ホール効果、トンネル効果など、いろんな性質がある。可能なら、より物理を詳しく書いてある英語版 がおすすめ。半導体研究の全てはここから始まる。
★★☆ 固体物理の基礎 (アシュクロフト・マーミン)
固体物理について、詳しく説明されている。最初から読む本としては、分量が多すぎるので、基礎知識をつけた後に、より理解を深めたい人にオススメ。
★★★ 半導体量子輸送物性(勝本信吾)
量子の世界(nmスケール)における半導体物理を学びたい人に。主に電気特性。
電子デバイス
★☆☆ 半導体工学 (松波弘之)良本。要点を簡潔にまとめた、電子デバイスのための入門書。これだけ読んでも半導体の原理は分からないが、電子デバイス全般を網羅している。
★★☆ Physics of Semiconductor Devices (Sze NG)
良本。電子デバイスのバイブル。半導体研究者に必須の本。
★★☆ Fundamentals of Power Semiconductor Devices (Baliga)
パワーデバイスの基礎から応用まで。実験データは少ないが、シミュレーションを使って理解を容易にしている。
MOSデバイスの物性からCMOS動作、シミュレーション(SPICE)まで。マスクパターンも細かく書かれており、実践的。
★★☆ Semiconductor Material and Device Characterization (Schroder)
良本。電極や電流特性などの実践的な内容。
★☆☆ プラズマ半導体プロセス工学 (市川幸美ら)
エッチングや蒸着など、プラズマプロセスを使う方の入門書。
★★☆ Principles of Plasma Discharges and Materials Processing (Lieberman)
プラズマプロセスを使う方で、より詳しい物理を知りたいという方に。
★★★ The Physics of Low-dimensional Semiconductors (John H. Davies)
低次元構造のキャリア密度など。日本語版もあるが、英語版の方が良い。
★★★ Fundamentals of Carrier Transport (Lundstrom)
移動度や散乱の物理。理論的だが実験の考察にも役立つ。
磁性デバイス
★★★ 磁気工学の基礎 (太田恵造)(調査中)磁性体の基礎
★★★ 強磁性体の物理 (近角聡信)
(調査中)磁性体の基礎
★★★ Introduction to Spintronics (Cahay)
(調査中)スピントロニクスの基礎から応用まで
光デバイス
光物性の入門書。分かりやすい。
発光の入門書。数式が少なく、定性的な説明で読みやすい。
★☆☆ フォトニック結晶入門 (迫田和彰)
フォトニック結晶の基礎。
フォトニック結晶の基礎。
★★☆ Photonic Crystals: Modeling the Flow of Light (Johnson)
フォトニック結晶の物理。
★★☆ フォトニック結晶の基礎と応用 (吉野勝美)
フォトニック結晶の応用。市販のシミュレーションソフトを使いながら読むと更に理解が深まるかも。FDTDでの計算は自分でMATLABで書くこともできるので、このサイトの下にあるソースを利用して、自分で計算してみるのも良いかも。
フォトニック結晶の応用。市販のシミュレーションソフトを使いながら読むと更に理解が深まるかも。FDTDでの計算は自分でMATLABで書くこともできるので、このサイトの下にあるソースを利用して、自分で計算してみるのも良いかも。
光デバイス物理の勉強に良い。
量子コンピュータ
☆☆☆ 量子もつれとは何か(古澤明)量子コンピュータの概念を知るのはここから始まる。量子情報を、ラジオなどの身近なものを使ってうまく例えている。事前に電気回路や通信、量子力学の知識があると、なお分かりやすいかも。
量子コンピュータの演算の仕組みを知るのに良い。上記の本よりも実践的であり、専門性もやや高い。
★★★ 量子光学と量子情報科学(古澤明・武田俊太郎)
良本。量子エンタングルメントや量子テレポーテーションの基礎を学ぶのによい。この1冊を理解すれば、光量子をつかった量子コンピュータの原理の全貌が掴めると思う。理論だけでなく、実験との関連も分かりやすく書かれている。
良本。量子エンタングルメントや量子テレポーテーションの基礎を学ぶのによい。この1冊を理解すれば、光量子をつかった量子コンピュータの原理の全貌が掴めると思う。理論だけでなく、実験との関連も分かりやすく書かれている。
量子情報の理解を目的とした量子力学を学ぶことができる。量子情報の専門書を読む前に一読しておくと、より理解が深まる。
アルゴリズムとか基本的な概念。量子情報の参考書に。
2次元系材料グラフェンの物性と応用。
★★☆ Fundamentals of Silicon Carbide Technology (木本恒暢)
パワーデバイスに使われる炭化珪素(SiC)の物性とデバイス応用全般。結晶成長や物性は実践的だが、デバイスについては計算寄り。研究者には内容の深いこちらがお勧めだが、ビジネスや開発者にはより実践的な日本語版 がいいかも。
★★☆ Nitride Semiconductor Devices (Morkoc)
可視光LEDやレーザーと言えば窒化ガリウム(GaN)。物性値が参考になる。高周波パワーデバイスについても触れられている。物理は少なく全体的に計算寄り。
★★★ 電気伝導性酸化物 (藤森淳)
ZnOやTiO、SnOなど、酸化物固体材料全般。超電導含む。
ZnOやTiO、SnOなど、酸化物固体材料全般。超電導含む。
結晶成長
★☆☆ 固体の熱力学 (Swalin)
結晶成長の前知識に。電極の研究やバルク成長する人には特に良い。
★☆☆ エピタキシャル成長のフロンティア (中嶋一雄)
結晶成長の仕組みを知るのに良い。計算式の詳細が省かれているので、すっきりしない部分も多い。
★★☆ 結晶成長のしくみを探る (上羽牧夫)
やや難しめ。BCF理論の論文を事前に読んでおくと良いかも。
★★☆ 熱力学(田崎晴明)
熱力学の見方が変わる。
★★☆ Organometallic Vapor-Phase Epitaxy (Gerald B. Stringfellow)
CVD成長全般をまとめた本。
やや難しめ。BCF理論の論文を事前に読んでおくと良いかも。
★★☆ 熱力学(田崎晴明)
熱力学の見方が変わる。
★★☆ Organometallic Vapor-Phase Epitaxy (Gerald B. Stringfellow)
CVD成長全般をまとめた本。
★★☆ Molecular Beam Epitaxy (Charles Tomas Foxon)
MBE全般。
★★★ Materials Fundamentals of Molecular Beam Epitaxy (Jeffery y. Tsao)
MBE成長。やや理論より。
転位の歪みやCVD成長の計算を始めたい人は、身につけておきたい基礎勉強。
★☆☆ 結晶電子顕微鏡学 (坂公恭)
TEMの物理というより、実験でTEMを使う人に。技術的な内容。
MBE全般。
★★★ Materials Fundamentals of Molecular Beam Epitaxy (Jeffery y. Tsao)
MBE成長。やや理論より。
結晶評価
★☆☆ 連続体の力学 (長岡洋介)転位の歪みやCVD成長の計算を始めたい人は、身につけておきたい基礎勉強。
★☆☆ 結晶電子顕微鏡学 (坂公恭)
TEMの物理というより、実験でTEMを使う人に。技術的な内容。
★★☆ Introduction to Dislocations (Hull, Bacon)
良本。転位に関する本。半導体のX線やTEM観察をする人には是非オススメ。
★★☆ Elements of X-Ray Diffraction (Cullity)
良本。X線回折の全般。X線を使う人は読んでおきたい。
★★☆ Transmission Electron Microscopy (Williams Carter)
良本。TEMの基礎から応用まで。TEM観察(依頼含む)する人には、オススメ。
★★☆ X線光電子分光法
XPS。測定前に読んでおきたい。
★★☆ ラマン分光法 (濱口宏夫)
ラマン。この本を読む前にバンド理論を理解しておきたい。
その他
☆☆☆ NHK 電子立国日本の自叙伝 (DVD or Book)半導体の誕生秘話。電機メーカに行く人に是非。
☆☆☆ スティーブ・ジョブズ
ジョブズのことはもちろん、一般向けPCがどのようにできて、どのように普及したかが分かる。
☆☆☆ 理科系の作文技術
学士論文を書く上で、最低限の執筆技術。
☆☆☆ 論文捏造
ベル研のシェ‐ンという、ネイチャーなどに多数載せていた人が、実は全ての論文がねつ造だったと言う話。初めての論文執筆前に。
☆☆☆ ピクサー流 創造するちから
『トイ・ストーリー』で有名なピクサー社の共同創業者である、エド・キャットムルによるマネジメント本。素晴らしいアイデアを生み出す雰囲気・環境とは?
☆☆☆ 鋼の錬金術師
かなりの良本。
半導体の結晶成長からプロセスまでをまとめたサイト:半導体研究の実践