2016/02/21

論文やレポートのコピペは簡単に見つけられる?

論文やレポート課題を書く際、最初は他者の文章をベースに書くと書きやすいです。しかし、そのまま提出すると盗作・剽窃の疑いが出てきます。学生側としても、自分なりにいろいろ調べて書いた文章が「可」で、webからコピペした友人の評価が「優」だったらやるせないですよね。倫理的な面からも評価の面からも盗作は許せません。


では、どうやって教員がコピペかどうか調べるのでしょうか?剽窃ソフトは多数あり、レポートをuploadするだけで、ソフトに登録されている何万もの文献や既存のwebサイトの情報と簡単に比較できます。過去のデータとの比較も行えるため、先輩や友人との文章の合致率が数分で表示されます。例えば Ithenticateを用いた場合、教員側はレポート一括uploadするだけで判断できます。手書き資料もOCRを用いれば文字起こしができるので、一手間加わりますが、簡単に比較できます。対象学生が100人超えていても問題ありません。数%の合致率なら、一緒に勉強した可能性や同じ教科書を参考にしている場合に起こりうるので、まだ許容範囲かと思いますが、20%超えてくると自分の見解が含まれていないに等しいのでアウトでしょう。


他者の文献を引用する場合は、必ず「・・・」といった形で引用した個所を明記し、参考にした文献も記載しましょう。


レポートのコピペが見つかると、その講義の単位だけでなく、通年全ての単位が不可となります。実際に東大などで事例があります。卒業論文の場合は、学位がはく奪されます。写した側だけでなく、写させた側も同様の処分がなされることがあります。コピペはハイリスクなので、たとえ単位が足りなくてもお勧めできません。